AGAの概要から治療方法まで

AGAとは、androgenetic alopeciaの略であり、androgenetic(アンドロジェネティック=男性型)と alopecia(アロペシア=脱毛)を組み合わせた言葉です。意味というのは、すなわち男性型脱毛症のことです。主に思春期以降、とりわけ成人してからの男性の脱毛症をこの病名と診断することが多いのが実情です。複数の進行パターンがありますが、もっともポピュラーなパターンでは、まずこめかみの生え際から脱毛していき、徐々に頭頂部が脱毛していくという流れになっています。AGAの原因には、DHT(ジヒドロテストステロン)が脱毛部分から高濃度で検出されることから、髪質の成長期が短いためということが挙げられます。DHTが多い分、髪が成長する前に抜けてしまう、つまり髪が全体的に短く細くなってしまうので脱毛が起こりやすくなったり、脱毛部分が目立つようになってしまうのです。

その他に、AGAには遺伝的要素が大きいというのも挙げられます。AGAでは、先祖の男性、父親や祖父のホルモン遺伝の影響を受けやすく、父親や祖父がAGAであった場合に自身もAGAになる可能性が、飛躍的に上昇します。AGAには、複数の治療方法がありますが、もっとも確実なのは薬物療法です。これは病院で処方される専用薬からドラッグストアで購入できる一般薬までさまざまなモノがありますが、総じてAGAには有効と言えます。また、自毛植毛などの外科的治療やかつらやヘアースプレーなどによる整容的対処と呼ばれる方法もあります。AGAは男性の悩みという印象が強いかもしれませんが、女性が発症する可能性も十分にあり得ます。医療従事者向けではありますが、女性のAGAに関する情報も載っているサイトがあったので、気になる人はチェックしてみてください。