AGAの原因は大きく分けると3つ

成人男性に多く見られる脱毛症であるAGAは、人によって原因が異なるといった特徴が挙げられます。AGAの原因は、大きく分けると「遺伝」「男性ホルモン」「生活習慣」の3つに分けられます。AGAの原因として最も有名なのが「遺伝」ですが、実はAGAと遺伝の因果関係は解明されていません。しかしながら、両親からAGAの原因となる酵素の5αリダクターゼを多く生産する体質を受け継いでしまった場合は、AGAが発症する可能性が高くなっています。また、感受性の高い男性ホルモンレセプターを遺伝で受け継いだ場合も同様です。その他に男性ホルモンが原因でAGAを発症している人も多くいます。睾丸から分泌された男性ホルモンが血液を通して頭皮にある酵素の5αリダクターゼと接触する事でDHTという強力な男性ホルモンに変化します。ここからさらに、DHTは頭皮の毛乳頭内にある男性ホルモンレセプターと結合して脱毛因子のTGF-βを増殖させます。増殖したTGF-βは髪が抜けるように頭皮に命令をします。よって男性ホルモンの変化もAGAの原因の1つと言えます。

遺伝や男性ホルモンは先天的なAGAの原因とされる一方で、生活習慣は後天的なAGAの原因となっています。栄養バランスの偏った食事や運動・睡眠不足等のストレスやホルモンバランスを崩す行為がきっかけでAGAが発症する事も珍しくありません。さらに、過度の喫煙・飲酒といった体内の血液の流れが悪くなる行為は、髪の生え変わりや成長を抑える原因となるので厳禁です。AGAの原因を特定するための検査を受けられる医療機関も増えているので、AGAに悩んでいる人は自身のAGAのタイプや現在の状況を把握して、自身に合った予防・対策を行う事が大切となります。